最もぜい弱なのは、「ひと」です。
欺術(ぎじゅつ)
史上最も有名なハッカー、ケビン・ミトニックの手口を詳細に記述した本です。かなり前のものですし、有名なので読んだ人も多いでしょう。
ここに書かれているものは、ほとんどがソーシャルエンジニアリングです。成りすまし、ゴミ箱あさり。。。
日本で言えばオレオレ詐欺などが例としてあげられるでしょう。
たとえば、職場で電話に出たら、「今出張先でノートPC操作してるんだけど、パスワード忘れちゃって、教えてもらえないかな。もうすぐ客先に着くんで急いでるんだけど」という声が聞こえてきたとき、「身分を照会し、認証いたします。ユーザID、社員番号、所属部署、直属上司の氏名を教えてください」と毅然として言える人は少ないでしょう。困っていることを全面にだされると人間って弱いんですよね。つい、身元確認もせず教えちゃう。まぁ、ほとんどの場合は問題にならないんですけどね。
でも、それはぜい弱以外のなにものでもない。パスワードが違うということでエラーメッセージを出したシステムに向かって、「おーい。急いでるんだ、ログインさせてくれ」って叫んだらパスワードを教えてくれるシステムみたいなものです。
世の中の情報セキュリティ事故や個人情報漏えいのほとんどがヒューマンファクターです。「すみません。システムのデバッグが終わらないのでこのデータを家に持ち帰って徹夜でテストしてきます。許可お願いします」といわれて、火が噴いているプロジェクトのPMが許可しないわけありません。それで、Winny+ウィルスで漏えい。(このケースは厳密にはソーシャルエンジニアリングではありませんが。。)
でも、最大のファイアウォールも「ひと」です。このあたりが、情報セキュリティの難しさのひとつです。
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